主治医は、どのような時にインスリンを勧めるのでしょうか。
インスリンを勧める第一の目的は「血糖コントロールをよくする」ことです。良好な血糖コントロールにより、合併症の予防が期待でき、将来も、糖尿病でない方と同じような生活を送ることができます。生活スタイルに合わせた方法で、医師に勧められたらインスリンをまず使ってみましょう。
●インスリンは生きるために必要なホルモンです。インスリン分泌がほとんどない方や、分泌が少ない方は、インスリンを補う必要があります。
●2型糖尿病患者さんの場合、インスリンを注射で補うと、すい臓を休ませることができます。休んで元気になったすい臓は、またインスリンを出せるようになる可能性があります。
●糖尿病の合併症を予防するには、少しでも早く良好な血糖コントロールを保つことが肝心です。
次回は「低血糖の影響」をお届けします。
監修 内潟 安子 [ 創刊によせて
]
東京女子医科大学
東医療センター 病院長
編集協力
岩﨑 直子、尾形 真規子、北野 滋彦、中神 朋子、馬場園 哲也、廣瀬 晶、福嶋 はるみ、三浦 順之助、柳澤 慶香
(東京女子医科大学糖尿病センター)
アイウエオ順
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