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Blueprint for Change Programme 2021:糖尿病の種類と有病率

インスリン発見100周年を記念してノボ ノルディスクが発行した「Blueprint for Change Programme 2021」より、今回は糖尿病の種類と有病率についてご紹介します。

糖尿病治療における革新への第一歩

前回の記事でご紹介しましたとおり、「Blueprint for Change Programme 2021」には、糖尿病治療の過去、現在、未来における革新的な取り組みを掲載しています。(※詳細はこちら

1921年、カナダでインスリンが発見され、糖尿病患者さんの生活を根本から変える大きな革新への第一歩を踏み出すこととなりました1。この革新的な治療は、糖尿病の診断がもはや死の宣告ではなくなったことを意味し、インスリン発見後、糖尿病と診断された人の平均寿命は劇的に改善しました2。1959年には、糖尿病はいくつかの種類があることが明らかになり、これは今でも糖尿病を理解する上で最も重要な進歩の一つとして記憶されています3。さらに1960年代に入り、2型糖尿病が患者さんの大部分を占めることが明らかになりました4

糖尿病の種類

それぞれの病型の糖尿病には固有の特性がありますが、インスリンの欠乏状態によって糖尿病の種類が決まります。主なところでは、インスリンが産生されない 「1型糖尿病」と、産生が不十分で身体がインスリンに十分反応できない「2型糖尿病」に大別されます5

1型糖尿病は主に小児期および青年期に発症し、体内で産生・分泌されるインスリンが欠乏している病態です6。一方の2型糖尿病は主に成人期にみられ、全糖尿病患者の約90%を占めています6

1型糖尿病の患者さんは、生きるため、また血糖コントロールのために毎日のインスリン注射を必要とします6。2型糖尿病患者さんの中には、食事と運動のみで血糖値をコントロールできる人もいますが、多くは糖尿病治療薬も必要とし、その中にはインスリン療法が含まれる場合があります6

また、いずれの病型に関わらず、糖尿病を治療しないと腎疾患や下肢切断、失明などの糖尿病合併症のリスク増加につながることもわかっています5

糖尿病有病率の上昇

長い年月をかけて、糖尿病が世界中のあらゆる年齢の人々に影響を及ぼすことが明らかになってきました。2000年に4.6%であった成人の有病率が現在では9.3%に上昇しました6,7。さらに新型コロナウイルス感染症の世界的大流行により、糖尿病患者さんが感染した場合、予後不良を来しやすいことも明らかになりました8。すなわち、これは何億人もの人々が影響を受ける可能性が全世界で高まっていることを意味します6

しかし、糖尿病を適切にコントロールしている患者さんに関しては、新型コロナウイルス感染症による予後不良のリスクが低下することもわかっています 9 。したがって、糖尿病患者さんが充実した健康的な生活を送るためには、しっかりと糖尿病治療に向き合う必要があります。

「Blueprint for Change Programme 2021」全文はこちらからご覧ください。


1. Vecchio I, Tornali C, Bragazzi NL, Martini M. The Discovery of Insulin: An Important Milestone in the History of Medicine. Front Endocrinol (Lausanne). 2018;9:613.

2. Joslin EP. The Unknown Diabetic. Postgraduate Medicine. 1948;4(4):302–306.

3. American Diabetes Association (ADA). Science. Progress. Hope. ADA. Research Resources Web site. https://www.diabetes.org/resources/timeline. Published 2020. Accessed June, 2020.

4. WHO Expert Committee on Diabetes Mellitus World Health Organization. Diabetes mellitus : report of a WHO Expert Committee [meeting held in Geneva from 24 to 30 November 1964]. In. Geneva: World Health Organization; 1965.

5. Ramachandran A, Snehalatha C, Nanditha A. Classification and diagnosis of diabetes. Textbook of Diabetes JohnWiley & Sons Ltd, Chichester. 2017:23–28.

6. International Diabetes Federation. IDF Diabetes Atlas, 9 ed. Brussels, Belgium: International Diabetes Federation; 2019.https://www.diabetesatlas.org/en/resources/2019-atlas.html

7. International Diabetes Federation. IDF Diabetes Atlas, 1st edn. Brussels, Belgium: International Diabetes Federation; 2000.

8. Kubjane M, McCreedy N, Cariou B, et al. Association of Diabetes and Severe COVID-19 Outcomes: A Rapid Review and Meta-Analysis. Journal of Endocrinology and Metabolism. 2020;10(5):118-130

9. Apicella M, Campopiano MC, Mantuano M, Mazoni L, Coppelli A, Del Prato S. COVID-19 in people with diabetes: understanding the reasons for worse outcomes. The lancet Diabetes & endocrinology. 2020;8(9):782–792.

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