フランス出身のドリヨン・ペアクルーラ選手は、チーム ノボ ノルディスク育成チーム参加2年目を迎えます。多忙だったデビューシーズンにはレースだけで年間3,000km近くを走行し、アドリアティカ・イオニカレース、ツアー・オブ・ブルガリア、ア・トラヴェア・レ・オゥ・ド・フランスで好成績を収めました。2年目もさらなる飛躍を期しています。

才能あるフランス人クライマーやパンチャーが加入してくるというのは、チーム ノボ ノルディスクにとってある種の伝統になっています。2021年に、レユニオン島出身の22歳、ペアクルーラ選手が加わり、その最新例になりました。

ペアクルーラ選手はパリ南東部郊外のヴィトリー＝シュル＝セーヌ市に生まれました。最初に覚えたスポーツは水泳、次がサッカーで、その後、自分には陸上競技と自転車競技が向いている、そして面白いと感じるようになりました。

4人家族で育ったペアクルーラ選手にはアデリーヌという妹がいます。父のフェリックスが毎週日曜日にサイクリングに連れて行ってくれたおかげで、ペアクルーラ少年はやがて自転車が一番楽しいと感じるようになり、クラブ・シクリスト・サン＝ルイジアンという地元のサイクリングクラブに入会し、自身の初レースとなるGPサン＝ルイに出場し、4位に入りました。

事態が変わり始めたのは2019年のことでした。体重が激減し、常に疲労を感じるようになり、脱水症状に苦しみ、頻繁にトイレに行くようになったのです。いくつかの検査を受けた結果、2019年9月に1型糖尿病と診断されました。

当初はショックと驚きを感じましたが、幸い、家族や友人たちから大きなサポートを受けることができ、血糖値の管理方法もすぐに習得できました。その頃、ソーシャルメディアでチーム ノボ ノルディスクの存在を知り、プロ自転車選手になる夢をまだ捨てなくて良いのだと知って、安心したのを今でも覚えています。

ペアクルーラ選手は2020年にチーム ノボ ノルディスクの第1回バーチャル タレントIDキャンプに参加し、好印象を与え、2021年から育成チーム入りするよう誘われました。それまでの主な成績には、U23レユニオン島個人タイムトライアル優勝（2018年）、同じくロードレース優勝（2019年）などがあります。

自転車以外の彼の趣味は、トレイルランニング、海辺の散歩、レユニオン島の壮大な風景を楽しむこと、読書、音楽鑑賞、リラックスのための瞑想などです。