
有酸素運動の例
- ウォーキング
- 自転車
- 水泳
- ジョギング
- ラジオ体操
運動療法は、食事療法と並んで糖尿病治療の大きな柱です。とはいえ、運動が苦手だったり、運動する時間がなかったりというひともいます。また、糖尿病の状態によっては、運動の制限が必要な患者さんもいます。
まずは、運動をしてもよい状態か、どんな運動が無理なくできるのか、あっているのかなど、かかりつけ医と相談をしてみましょう。
運動療法は、「血糖値を下げる」「体重が減る」「血液の循環が良くなる」など、たくさんのメリットがありますが、最大のメリットは「インスリンが効きやすい体になる」ことです。
肥満のある2型糖尿病のある方では、インスリンに対して筋肉細胞や脂肪細胞の反応が鈍くなっていますが、運動を続けることによってこのような状態が改善されます。
運動としては、酸素を十分に取り入れて、体全体の筋肉をつかう有酸素運動が効果的だといわれています。有酸素運動は、1回に20分から40分行い、週3回実施するとよいといわれています。無理なく、そして楽しくできる運動を生活に取り入れて、習慣にして長く続けることが大切です。
有酸素運動の例
運動する時間がない場合は、通勤のときに一駅歩く、外出中はなるべく階段を使う、といった工夫をしてみましょう。
飲み薬 (経口血糖降下薬) やインスリン療法などで薬物療法を実施している患者さんは、運動中に低血糖になる可能性があります。自分の使用しているお薬について、低血糖の可能性をかかりつけ医に確認しましょう。また、必ずブドウ糖やジュースなどを持ち歩きましょう。運動する時間帯は、低血糖の心配が少ない食後に行うとよいでしょう。
【運動時の主な注意事項】
1型糖尿病のある方
2型糖尿病のある方
【運動療法が禁止・制限される場合】
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