ゲルト デ カイザー選手は、2020年にチーム ノボ ノルディスクのプロチームに復帰しましたが、その直後、新型コロナウイルス感染症の世界的な大流行に伴い、レーススケジュールが短縮されてしまいました。さらに、本人も膝に慢性疾患が発生するなどし、2021年も不本意なシーズンで幕を閉じました。オランダ出身28歳のデ カイザー選手は今年、レースに復帰しようやく選手生活を再開できそうです。
デ カイザー選手は2014年から2017年までチーム ノボ ノルディスクのプロチームで3シーズンレースに出場していました。経験を積むため、2019年にチーム ノボ ノルディスクの育成チームに復帰する前には、プロランクから一時的に遠ざかっていましたが、レース結果を踏まえ、2020年シーズンのプロチームへ復帰することができました。
一人っ子として育ったデ カイザー選手は、幼いころからサイクリングに夢中でした。そしてオランダでレースへの参加が認められる8歳になるころには、既に競技を始めていました。また両親とも熱烈なサイクリング競技のファンだったため、ヨーロッパ各地に出かけては自転車レースを観戦し、休暇の多くを過ごしました。
デ カイザー選手に糖尿病の症状が現れはじめたのは、2003年のツール・ド・フランスでのことでした。家族がレース観戦中に彼をチームドクターのところへ連れていったところ、糖尿病の疑いがあると告げられました。そして現地の病院で1型糖尿病の診断を受けたのです。デ カイザー選手が9歳の時でした。
デ カイザー選手が最初に尋ねたのは、競技を続けられるかどうかということでした。診察をしたフランスの医師の回答は、「いいえ」でした。1週間後、デ カイザー選手はオランダに戻りました。そしてオランダの医師から、「スポーツをすることは、糖尿病を管理する最も良い方法のひとつだ」と告げられたのです。そこで彼は再び自転車に乗るようになりました。そしてジュニア時代、デ カイザー選手は努力を重ね、徐々にレースで勝利するようになりました。
2012年にチーム ノボ ノルディスクが結成されたとき、デ カイザー選手は育成チームメンバーとして参加しないかと誘われました。そして2014年、ジョージア州ロードレース選手権の3位を筆頭に、トップ10入りを4回も果たした彼は、2015年シーズンにチーム ノボ ノルディスクへの参加を打診されたのです。
オフの日には妻や家族、愛犬カエサルとネロとともに楽しい時間を過ごしています。
2019
Tour of Estonia, GC 24位
2017
Tour of China II, Stage 5 21位
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