トラック競技の花形選手であるポーランド人のマテウシュ ルーディック選手が、チーム ノボ ノルディスクの2021年シーズンに加入しました。この世界初の糖尿病患者だけで構成されるプロサイクリングチームとともに、世界最大のスポーツの舞台「東京オリンピック」でインスリン発見100周年を祝います。
スプリントとチームスプリントで世界とヨーロッパのメダルを数多く獲得したルーディック選手。フランスのイブリーヌで開催された2016年欧州選手権のチームスプリントでは金メダルを獲得しました。2019年には世界選手権と欧州選手権の両方で個人スプリントの銅メダルを獲得しました。
ルーディック選手は1995年にポーランドのオワバで、活動的でスポーツ好きな家族のもとに生まれました。幼い頃からフットボールが大好きでしたが、その後サイクリングに夢中になり、将来性を発揮し、11歳で自転車競技を始めます。3人兄弟の長男で、弟のバルトシュ選手もサイクリストとして個人パーシュートのトラックでポーランド代表となっています。
1型糖尿病と診断されたのは12歳の時でした。すぐに疲れて空腹になり、トイレの回数が増えたため、検査を受けました。いくつかの検査の後、かかりつけの医師がルーディック選手の血糖値を測定したところ、血糖値が高すぎることが判明しました。
支えてくれる家族と優秀な医療従事者に囲まれて、スポーツは糖尿病管理に大いに役立つと告げられ、彼を引き留めるものは何もありませんでした。
ルーディック選手はより一層スポーツに取り組み、トラックで10代の若者たちと競い合いながら身体と技術を磨き続け、ポーランドの代表チームに加わり、2016年にはチームスプリントで自身にとって初のメダルを獲得して大躍進を遂げました。今後もトラックでレースと競争を続け、夏の東京オリンピックに向けて準備を進めています。
トレーニングやレースをしていないときは、恋人と犬と一緒に過ごす時間を楽しんでいます。テレビゲームや映画も好きで、自動車、特にF1にも興味を持っています。
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