適正な1 日の摂取エネルギー量は、年齢、性別、身長、体重、日々の生活の過ごし方などにより、一人ひとり異なります。適正なエネルギー量がどのくらいなのか、主治医と相談して確かめてみましょう。
生活や就労スタイルの多様化で、規則正しい食生活を送ることが難しい時代になっています。1日2食の方、朝や昼に比べて、夜の食事にボリュームが偏る方もいらっしゃるでしょう。無理なく、バランスのよい食事を実践するためには、1日の食事を振り返る必要があります。そこから、生活スタイルに合う食生活を考え直すことが大切です。
食事のバランスは栄養価だけでなく、量や質も含まれます。簡単に食事のバランスと内容を確認するために、食品交換表を活用すると便利です。
食品交換表では食べる量をはかる「ものさし」として、1 単位=80kcal としています。
主治医から指定された1日の摂取エネルギー量から単位算出し(1,600kcal なら20 単位)、1日に必要な単位を指示通り表1 から表6 に配分すれば、自然にバランスのよい食事が実践できます。
ちょっとした工夫で規則正しい、バランスのよい食事ができるようになります。食事療法に迷ったら、遠慮なく主治医や管理栄養士に相談してみましょう。
日本糖尿病学会編・著「糖尿病食事療法のための食品交換表」に関する記載・記述については、一般社団法人日本糖尿病学会の引用許可を得ています。転用などを行う場合は必ず、該当する部分のデータあるいはプリントアウトを添付するなどして、同学会の引用許可を得てください。
![]() 日本食をはじめアジア伝統食は食物繊維が豊富です。栄養指導には「食物繊維をよく摂りましょう」の一言が加えられます。 ![]()
2013 年にユネスコ無形文化遺産として認められた和食。和食を楽しみ、そして、しっかり食物繊維を摂りましょう。
東京女子医科大学 東医療センター 病院長 内潟安子
参考 内潟安子:DIABETES NEWS No.145 2015
March/April 東京女子医科大学糖尿病センター
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監修 内潟 安子 [ 創刊によせて
]
東京女子医科大学
東医療センター 病院長
編集協力
岩﨑 直子、尾形 真規子、北野 滋彦、中神 朋子、馬場園 哲也、廣瀬 晶、福嶋 はるみ、三浦 順之助、柳澤 慶香
(東京女子医科大学糖尿病センター)
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