就学したら、いつ頃から自己注射を始めたらよいのか。糖尿病やインスリン注射について、学校や先生、友人にどのように説明したらよいのか。また、修学旅行などの対応についてご紹介します。
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「学校で注射ができるようになったよ!」小学校入学前に糖尿病を発症し、インスリン治療を行っているお子さんだったら、必ずこんな「記念日」があります。成長して大人になった皆さんだったら、“そういえば、そういうことがあったな”と思い出すことでしょう。嬉しくなり、顔が自然にほころんで、カルテに「学校で注射ができたとのこと!!!」と、必ず記載してしまいます。それも、赤字で。「すごいね、やったね」と、嬉しく、ほめちぎります。
「学校で注射ができるようになった」その記念日にたどり着くまでに、どのようにしたかを思い起こすと、実はいろいろな準備をしてきたことに気付きます。小学校入学前に、「小学校の面談があるのですが」と保護者の方から相談があります。先生、お友達などへの対応の仕方や、学校で注射ができるようになるタイミングの図り方などについてご説明し、保護者の方と一緒に目標達成に向き合います。
次回は「基礎インスリンと追加インスリン」をお届けします。
監修 内潟 安子 [ 創刊によせて
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東京女子医科大学
東医療センター 病院長
編集協力
岩﨑 直子、尾形 真規子、北野 滋彦、中神 朋子、馬場園 哲也、廣瀬 晶、福嶋 はるみ、三浦 順之助、柳澤 慶香
(東京女子医科大学糖尿病センター)
アイウエオ順
管理番号:2515-1-1068-02