インスリン療法で、必ずしも体重が増えるわけではありません。体重増加を防ぐ方法を紹介します。
●食事療法、運動療法を継続する
インスリン療法中も、糖尿病の治療の原則である食事療法と運動療法は続けることで、体重増加を防ぐことが可能です。インスリン療法で血糖値が下がっても、油断せずに食事に気を付け、定期的な運動を続けましょう。
●適切なインスリン量と補食で低血糖を予防する
インスリン療法では、低血糖を起こすことがありますが、それを回避するために、必要以上に補食をしてしまうと体重増加に繋がります。生活のリズムや運動量に合わせた、適切な補食の方法や量を知ることが大切です。また、頻回に低血糖を繰り返すと低血糖の症状を自覚しにくくなり(無自覚性低血糖)、急に倒れることもあります。主治医と相談しながら、適切なインスリン量による治療を行いましょう。
インスリン療法を続けていて、体重増加が気になっている方は、一度、その原因を主治医や医療スタッフと一緒に考えてみましょう。毎日の生活や補食を見直すことにより、体重の改善だけでなく、血糖値の改善に繋がることも少なくありません。気になることがあれば、ぜひ主治医に相談してみてください。
インスリンと体重増加