糖尿病について徹底解説。血糖値・HbA1cから
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今までも、これからも夫婦二人三脚 それを見守り支える医療チーム

No.6

伊東先生 ご主人が具合が悪くなった原因が、奥さんの病気だと聞いて、奥さんも一緒に通院したらと声をかけてから、もう12年ですね。

三ツ股幹男さん 妻が糖尿病でインスリン治療が必要と聞いて、パニックになっていました。あの頃、糖尿病には怖さばかり感じていました。糖尿病=死だと思い込んでいて、家内がいなくなったらどうしようと不安でいっぱいでした。

三ツ股加代子さん 自営業の手伝い、義理の母の介護、子供たちもまだ学生で、本当に忙しい時期でした。1型糖尿病と言われても、どうして良いものか。そういう気持ちや家庭の事情もお話しして、治療も色々考慮していただきました。入院せずにインスリン自己注射や血糖自己測定を習うことができたのは先生のおかげです。今思うと、若かったから乗り越えられたのかな、なんて思います(笑)。

伊東先生 男性の患者さんの場合、奥さんを連れてくる方は少なくないのですが、女性の患者さんにご主人が付き添っていらっしゃる方はそんなに多くありません。会話が沢山あるご夫婦で、お互い助け合い、理解し合おうという気持ちが伝わってきました。お話しを伺って、クリニックのスタッフ、看護師、臨床検査技師、栄養士、そして心療内科の院長もみんなで三ツ股さんご夫婦を応援してきました。三ツ股さんは真面目過ぎるのが玉にキズで、どこかで燃え尽きないか少し心配でした。

三ツ股加代子さん 血糖測定が辛くて、指先を何度も刺すとガサガサになったり、ぐずぐずしているとエラーが出たりして、益々うまく測定できないことがあり、泣きながらスタッフの方にお聞きしたこともあったんですよ(笑)。今はインスリン注射の種類も増え血糖自己測定の方法も増えたので、本当に楽になりました。

三ツ股幹男さん 私も事業を65歳で引退しました。時間に追われることはないし、自由な時間がいっぱいあると思いましたが、今度は何をしていいかわからない。でも妻は糖尿病があっても、自由にあちらこちらに出かける。すごいなと思いました。それで農業をはじめ、米の農閑期には野菜や果物を手掛けるようになると毎日忙しくなり、自分の気持ちも落ち着きました。私も糖尿病予備軍なので、農業という運動療法で血糖コントロールをしています。趣味と実益の健康管理です。

伊東先生 人生って色々ありますね。この12年の間に娘さんのご結婚や出産、頑張って介護していた義母さんの最期を見届けたこと、自由な時間を手に入れ今までやりたかったことを始めたり、沢山の変化が三ツ股さんの生活にあったと思います。

三ツ股加代子さん 家庭や仕事に縛られてできなかったことを、今は何でもやろうって思っています(笑)。ここの糖尿病友の会(豊府会)で、同世代の1型糖尿病の先輩に出会ったことも大きな心の支えです。1型だと若い人が多いですが、同世代の方に巡り会えたのは本当に心強く思います。先生をはじめここでの出会いすべて、これがなかったら今の私はないと感謝しています。

伊東先生 ライフステージごとに糖尿病治療の選択ができる良い時代になりました。三ツ股さんご夫妻の人生をこれからも応援していきますね。

 

 

今までも、これからも夫婦二人三脚 それを見守り支える医療チーム

左から三ツ股加代子さん、伊東先生、三ツ股幹男さん

三ツ股 加代子さん

三ツ股 加代子さん
緩徐進行型1 型糖尿病をインスリン(1日4回)で治療中。ご主人の農業を手伝いながら、ピラティス、ヨガ、洋裁教室に通うのが楽しい毎日。パン教室、お菓子教室も楽しかったので、また始まったら通ってみたい。まだ見たことはないけれど、そのうちインスリンポンプもいいかなと思う。頑張った自分へのご褒美と、新しいことへの挑戦、そしてお孫さんの成長が楽しみな毎日。

 

伊東 康子先生 

伊東 康子先生 
古国府クリニック(大分県大分市) 副院長
日本糖尿病学会専門医・研修指導医
日本糖尿病協会療養指導医

医師と患者はキャッチボール。患者さんがどう生きたいか、どうしたいか。それぞれのライフスタイルに寄り添い、応えられる引き出しを沢山持っていたい。先生も患者さんの家族の一員、そう思っていただけるよう頑張っています。

 

監修
東京女子医科大学 糖尿病センター 内科
教授・講座主任
馬場園哲也

編集協力
北野滋彦、中神朋子、三浦順之助、柳澤慶香
アイウエオ順

管理番号:JP20DI00242