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糖尿病NEWS解説

合成甘味料を使ったドリンク類の影響は?

No.8

どこにでもある自動販売機。ここには缶コーヒー、ソフトドリンク類、お茶や水など魅惑的なボトルが並んでいます。皆さんは何を買いますか?

砂糖の入ったソフトドリンク類を飲み続けると、肥満、2型糖尿病、メタボリック症候群(高血圧、肥満、脂質異常症、高血糖などが複合した状態)になる危険性のあることが実証されています。

では、その代わりに「カロリーオフ」、「カロリー控えめ」の合成甘味料入りのソフトドリンクなら大丈夫でしょうか。実は、このような表示があっても必ずしも「カロリーゼロ」ではありません。缶やボトルの裏の「100mL当たりのカロリー」を確認してみましょう。350mL缶ならこの値に3.5をかければ1缶のカロリーが計算できます。 また、合成甘味料入りソフトドリンクの影響については、最近、興味深い報告が出ました。常時合成甘味料入りソフトドリンクを飲む人の脳では、砂糖を摂取した時とは違う場所が刺激されているそうです。長期的に合成甘味料入りソフトドリンクを飲み続けると、2型糖尿病やメタボリック症候群になることも明らかにされました。また、当たり前ですが減量効果はありません。糖尿病の患者さんではお茶や水が最も健康的で安心というわけです。

東京女子医科大学 糖尿病センター
岩﨑 直子

監修 内潟 安子 [創刊によせて ]
東京女子医科大学
東医療センター 病院長

編集協力
岩﨑 直子、尾形 真規子、北野 滋彦、中神 朋子、馬場園 哲也、廣瀬 晶、福嶋 はるみ、三浦 順之助、柳澤 慶香
(東京女子医科大学糖尿病センター)
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