糖尿病について徹底解説。血糖値・HbA1cから
インスリン治療まで、関連する内容が満載!サイト内検索

 

海外旅行で注意することを教えてください

No.5

 

旅行を満喫するためには、事前の準備が大切です。海外旅行ならではの準備や注意についてご紹介します。

 

薬に関する注意

糖尿病の内服薬や注射薬、注射針、消毒綿、血糖測定用の針などは滞在期間より多めに用意しましょう。飛行機を利用する時はインスリンなどの製剤は機内持ち込みとし、ブドウ糖も忘れずに携帯します。不測の事態に備えて、家族の荷物や別の荷物に分けて持ち込むと安心です。注射薬を使用している方は、薬の機内持ち込みや機内食の対応、海外旅行中の病気やけがなどに備えて、糖尿病であること、治療内容、合併症の状況などを証明する英文カード(DiabeticData Book )を事前に主治医に書いてもらいましょう。他に風邪薬などの常備薬の準備や、簡単な傷の処置ができる消毒薬や絆創膏も用意してあると安心です。

 

英文カード

英文カード 日本糖尿病協会HP
https://www.nittokyo.or.jp
PDFを印刷して利用することが可能です。

 

機内や現地でのインスリンの調節

インスリン注射のタイミングと量は東回りや西回り、時差により、異なる調整が必要です。血糖値をこまめに測定し、機内食のタイミングや到着までの時間により調節します。インスリンポンプの場合は、現地時間に合わせる方法も予め理解しておきましょう。インスリン調整法はインスリン製剤や治療法により異なりますので、主治医に必ず相談して、調整法を理解して出かけましょう。

 

X線やボディスキャナーによるセキュリティチェックの対策

昨今、ボディスキャナーなどでのセキュリティの強化が行われています。インスリンポンプや持続糖濃度測定(CGM)は、体に装着しているものや手荷物に入れているものも含め、事前に旅行会社や航空会社にその旨を説明して、X線やボディスキャナーを使用しない金属探知機などでのチェックを受けるようにしておきましょう。

 

歩きやすい靴で出かけましょう

滞在先の周辺の散歩は運動療法としてもお勧めです。旅行中は、いつもより歩く距離が増える傾向にあります。足に合った歩きやすい靴を履き、毎日、靴擦れができていないか良く観察しましょう。

 

食べ過ぎ、飲み過ぎに注意

旅先の楽しさや珍しさから、食事やアルコールの量が増えることがあります。1回あたりの量や1日の量に気を付けて楽しんでください。また、十分な水分の摂取は大切ですが、甘い飲み物には注意が必要です。成分やカロリーに気を付けて摂るようにしてください。

 

予防注射、医療機関、保険について

滞在先によっては予防注射が必要な場合がありますので、事前に調べて必要があれば予防接種を受けましょう。また、旅先で体調不良の際に、治療が受けられる医療機関についても調べておきましょう。不測の事態に備えて、旅行保険に入ることも大切です。

準備を万端にして、海外旅行を楽しんでください。

 

 

沈 卓
東京女子医科大学 糖尿病センター 内科

監修
東京女子医科大学 糖尿病センター 内科
教授・講座主任
馬場園哲也

編集協力
北野滋彦、中神朋子、三浦順之助、柳澤慶香
アイウエオ順

管理番号:JP20DI00165