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糖尿病網膜症治療後の注意点を教えてください

No.2

 

糖尿病網膜症の眼科的治療として、代表的には網膜光凝固療法と硝子体手術がありますが、両者ともその技術的進歩には目を見張るものがあります。最近では、網膜症による失明は、緑内障、網膜色素変性症に次いで、第3 位に後退しています。

しかし、これらの治療により失明を免れても、治療後長い間に視力が下がる、視野が狭い(視野狭窄)、暗いところが見にくい(夜盲)、まぶしい(羞明)といった症状が出ることがあります。

眼の病気によって、日常生活に不自由をきたすほど、視力や視野が低下してしまう場合があり、このような状態をロービジョンと言います。ロービジョンの対象となる方々の視力や視野を有効に活かし、生活の質を高めるための支援を行うことをロービジョンケアと言います。

 

様々なロービジョンケア

 

拡大鏡

ロービジョンケアの代表的なものが拡大鏡です。一番多く愛用されているのは携帯にも便利な手持ち型です。倍率も2~12.5倍と幅広く、LEDライトで見るものを照らすことができるので、明るくコントラストがはっきりして非常に文字も見やすくなります。

今話題のめがね型拡大鏡もあります。

 

遮光めがね

遮光めがねは、一般で売られているサングラスとは違い、まぶしさが抑えられ暗くなりにくいという特殊な医療用フィルターレンズです。光のまぶしさの原因となる部分だけを取り除き、それ以外の光は通すため、今までまぶしさが原因でボヤっとしていたものが、輪郭がすっきりして快適に感じることがあります。カラーも、黄色系、緑系、茶系、グレー色の他に、バイオレットも加わり、使う場面、用途に合わせてたくさんのカラーの中から選ぶことができます。

 

タブレット端末

タブレット端末には、文字の拡大、白黒反転、音声読み上げといった様々な機能がそなわっています。外出先でも、駅での路線図や時刻表、レストランのメニューなどを写真に撮って拡大すればわかりやすいです。インターネットを見る場合は、白黒反転すると見やすくなります。Google Chrome の場合、拡張機能の【High Contrast】を使用→【+無料】をクリックしてインストール→上部ツールバーにボタンが表示されるので【Default color scheme 】から好きな設定をクリックします。お試しください。

 

 

北野滋彦
東京女子医科大学 糖尿病センター 眼科

監修
東京女子医科大学 糖尿病センター 内科
教授・講座主任
馬場園哲也

編集協力
北野滋彦、中神朋子、三浦順之助、柳澤慶香
アイウエオ順

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