GLP-1とは?
監修:秋田大学大学院医学系研究科
内分泌・代謝・老年内科学 教授 山田 祐一郎先生
このように、GLP-1は多様な作用を有し、2型糖尿病治療薬として、今までにない可能性を発揮するのではないかと期待されています。こうした作用に注目して開発された薬剤としてGLP-1受容体作動薬があります。これは、小腸から分泌される GLP-1のかわりにGLP-1の鍵穴(受容体)にくっつくことができるため、GLP-1のいろいろな作用を発揮することができます。
日本人はインスリンを分泌させる能力が低く、特に食後にインスリンを分泌する能力が低いといわれています。 GLP-1受容体作動薬は、インスリン分泌を促進させ、低血糖をほとんど起こさずに優れた血糖改善効果を示すため、日本人の2型糖尿病患者さんに適した薬剤として期待されています。
GLP-1受容体作動薬は注射にて投与をする必要がありますが、1日1回や1日2回注射のものから、最近では週1回だけの注射で効果が持続する薬剤も使用できるようになってきています。
※GLP-1受容体作動薬は日本において2型糖尿病を効能・効果として製造販売承認されています。承認範囲内での適正な使用をお願いします。
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