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体脂肪は座位時間や軽度の身体活動量に関係

  ウェアラブル端末を用いた2型糖尿病管理に期待

No.5

 

肥満や体脂肪の蓄積は、2型糖尿病患者さんの心血管疾患のリスクファクターのひとつです。日常生活で座位の時間が長いほど心血管疾患が増加することも示されています1)
身体活動レベルや座位時間が体脂肪にどのように関係しているか、その調査結果が韓国から報告されました2)。40〜82歳の肥満のある男女120人の2型糖尿病患者さんを対象とした研究です。この研究では患者さんはウェアラブル端末と呼ばれる活動量計を装着し、日常生活を送りました。その結果、座位時間が長いこと、軽度の身体活動(1.5〜3METs)が少ないことは、体脂肪の増加と関連していました。軽度の身体活動とは、家事やデスクワーク、散歩程度の運動です。運動療法が難しい高齢の糖尿病患者さんにとって、座る時間を減らしたり、軽度の身体活動で体脂肪を減らせる可能性が示唆されたことは朗報です。
この調査で使用されたウェアラブル端末には、運動だけでなく心拍数や睡眠などもモニターすることができるものもあります。身近で客観的な指標として2型糖尿病の管理に利用することが進んでいます。ご自身の座っている時間の管理や、日常の活動量を数字で見てみるために、利用を考えてみるのも一案ですね。

1) 日本糖尿病学会編・著 糖尿病診療ガイドライン2019 4.運動療法:57-59,2019 南江堂
2) An KH et al.: Diabetes Metab J. Nov 12, 2019

 

 

中神 朋子
東京女子医科大学 糖尿病センター 内科

監修
東京女子医科大学 糖尿病センター 内科
教授・講座主任
馬場園哲也

編集協力
北野滋彦、中神朋子、三浦順之助、柳澤慶香
アイウエオ順

管理番号:JP20DI00165