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糖尿病を知ろう

災害時の備えには、何を準備すればいいの?

監修:東京慈恵会医科大学 糖尿病・代謝・内分泌内科 教授 宇都宮一典 先生

 糖尿病の治療は、食事療法と運動療法が基本です。
しかし、食事療法と運動療法で良好な血糖コントロールが実現できないときは、合併症の発症や進行を抑えるために、薬物療法を開始します。
 では、どのタイミングで、どのお薬からはじめればよいのでしょうか?
 糖尿病のお薬にはさまざまな種類があり、それぞれ異なった特徴を持っています。ここでは、2型糖尿病患者さんの飲み薬について一緒に勉強していきましょう。

●糖尿病の飲み薬には、どのような種類があるの?

血糖値を下げる飲み薬のことを『経口血糖降下薬』と呼びます。
経口血糖降下薬には、糖尿病の状態や原因にあわせさまざまな種類があります。

インスリンとは?

 (日本糖尿病学会編 糖尿病治療ガイド2010,P29図9「病態に合わせた経口血糖降下薬の選択」改変)

ここでは、経口血糖降下薬の種類と特徴を確認していきましょう。

種類 作用 効果の特徴
スルフォニル尿素薬(SU薬) すい臓のβ細胞に働きかけて、数時間にわたりインスリン分泌をうながし、血糖値を下げます。

服用時間:食前30分前または食後
副作用:低血糖、体重増加
空腹時の血糖値をよく下げるという特徴があり、経口血糖降下薬で、最も多く使われているお薬です。
患者さんのすい臓に、インスリンを分泌する力がないと効果が期待できません。
インスリン分泌が増え、ブドウ糖を効率よく利用できるようになると体重が増えることがあります。また、長く使っていると効果があらわれにくくなります。
服用後、食事をとらないと低血糖を起こす可能性があります。
ビグアナイド薬 肝臓で糖をつくる働きを抑え、筋肉などでのブドウ糖の利用をうながし、血糖値を下げます。

服用時間:食後
副作用:低血糖、胃腸障害、乳酸アシドーシス
SU薬に比べると血糖値を下げる力は弱いのですが、体重が増加しにくいお薬です。
ビグアナイド薬のみの治療では、低血糖を起こす可能性は少ないといわれています。
α- グルコシダーゼ阻害薬 小腸でのブドウ糖の分解・吸収を遅らせて、食後の急激な血糖値の上昇を抑えます。

服用時間:食事の直前
副作用:お腹の張りやおならの増加、低血糖
食前の血糖値はそれほど高くないけれども、食後の血糖値があがりやすい患者さんに適しています。
α-グルコシダーゼ阻害薬のみの治療では、低血糖を起こす可能性はとても低いです。しかし、低血糖が起こったときは、必ずブドウ糖をとることが必要です。
速効型インスリン分泌促進薬 SU薬と同じように、すい臓のβ細胞に働きかけ、インスリン分泌をうながします。
飲んだあと短時間だけ作用します。

服用時間:食事を始める前10分以内
(1日3回)
副作用:低血糖
食後の血糖値が高い患者さんに適しています。服用後30分以内に効果があらわれるので、食事をとらないと低血糖を起こす可能性があります。
チアゾリジン薬 脂肪や筋肉などでインスリンの効きをよくして、血液中のブドウ糖の利用を高めて血糖値を下げます。

服用時間:食後
副作用:低血糖、むくみ、肝障害、体重増加
インスリン抵抗性改善薬ともいいます。低血糖を起こす可能性が低いお薬です。
患者さんによっては、むくみや体重が増えることがあります。
DPP-4阻害薬 インスリンの分泌をうながすホルモンであるGLP-1の働きを高めます。GLP-1は、食事をとると小腸から分泌されます。

服用時間:1日1回
副作用:低血糖、胃腸障害
小腸から分泌されるインクレチンというホルモンに作用する新しいお薬です。 血糖値の高いときだけ作用し、インスリン分泌をうながします。DPP-4阻害薬のみの治療では、低血糖を起こしにくく、 SU薬にみられるような体重増加はありません。

1種類のお薬で薬物療法行うこともありますが、これらの経口血糖降下薬をいくつか組み合わせて使うこともあります。

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