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日本糖尿病協会ではインスリンメンター制度を2015 年に設立し、現在10 名のメンターが活躍しています。今回はその中のお二人、坂本辰蔵さんと山本真吾さんにお話しを伺いました。

 

インスリンメンターとは
“患者さんによる患者さんサポート”をコンセプトとするインスリンメンター制度を日本糖尿病協会が立ち上げました。メンターとは、仕事や人生の助言者・支援者の意味で、同じ境遇を経験した人が未経験者や経験の浅い方に自身の経験を語ることを通じて、相手の成長を支援する存在です。メンターは、悩んでいる人の相談にのったり、助言をしたりします。そして、日本糖尿病協会のインスリンケアサポート委員会が候補者の面接を行い、講習を経て、20 歳代~ 50 歳代のインスリンメンター男女10 人が誕生しました。

インスリンメンターの活動
私たちは二人とも、小児期に1 型糖尿病を発症し、現在インスリンを使っています。自分自身の仕事もあるので、インスリンメンターとしての活動は、主に小児糖尿病サマーキャンプです。キャンプでは、主に講演を行いますが、講演の時間だけでなく、スケジュールの許す限りキャンプに参加し、子どもたちと触れ合う時間を大切にしています。そして、インスリンを使っている子どもたちの話に耳を傾け、自分たちの経験からアドバイスをしています。

キャンプに参加している人の年齢は様々です。まだ小さなお子さんからは「糖尿病は治るの?」と聞かれたり、思春期の方からは、進学や就職、将来の希望や目標を実現するための具体的な方法を相談されることもあります。私たちは皆さんのところに出かけて行き、不安を抱えている方がいれば、その不安を取り除く助けをするために派遣されるのだと考えています。また、私たち自身も一患者なので、メンターの活動は新しい仲間との出会いの場とも思っています。

インスリンメンターと社会の未来
インスリンメンターは日本糖尿病協会の指示で活動しています。中立公正で、話のできる雰囲気を作り、悩みを抱えている人の話を聞き、その力になろうと努力しています。100%の解答はないかもしれませんが、少しでも何かを後押しできるようにと願っています。

私たちは特別な存在ではありません。意識せずに、既にメンターの活動をしている方もいらっしゃいます。1 型糖尿病であったとしても、私たちのように元気に過ごせますし、広い意味でできないことはないと実感しています。そのことを皆さんに広めて、前を向いて進んでほしいと思っています。

インスリンメンターの活動は子どもたちを対象とするだけでなく、将来は大人の患者さんや2 型糖尿病でインスリンを使っている患者さんも視野に入れています。現在の日本の社会は、残念ながら、まだインスリンへの偏見があります。それを少しでも払拭し、理解のある社会になってほしい。そういう大きな希望を持ちつつ活動を続けていきたいと思っています。

山本真吾さん

 

坂本辰蔵さん

監修 内潟 安子 [ 創刊によせて ]
東京女子医科大学
東医療センター 病院長

編集協力
岩﨑 直子、尾形 真規子、北野 滋彦、中神 朋子、馬場園 哲也、廣瀬 晶、福嶋 はるみ、三浦 順之助、柳澤 慶香
(東京女子医科大学糖尿病センター)
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