糖尿病について徹底解説。血糖値・HbA1cから
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柔軟な気持ちで向き合うことで、楽しい毎日がやってきた

No.1

中塔先生 最影山さんは2003年8月に、口の渇きや多飲多尿などの糖尿病の症状があって、当院に来院くださいましたね。

影山さん 体の不調を感じ、何かおかしいと思って泌尿器科を受診したら内科を紹介され、中塔先生に出会いました。1型糖尿病と言われ、本当にショックで不安がいっぱいでした。何で私が1型糖尿病???そう思いました。

中塔先生 1型の方に病名を告げると、最初は何で!!!という感覚が強い方が多いですね。

影山さん 家族や知人にも1型糖尿病はいませんでしたので、私も最初は何が何だかわからなくて。病室に注射をもって来られた時はお先真っ暗と思い、どうやって生きていけば良いのかわからない状態でした。本当に何とかなるのかな?と心の中に大きなクエスチョンマークがありました。

中塔先生 治療を開始して、インスリン治療に一所懸命取り組んでいただき、規則正しい生活を送っていたにもかかわらず、血糖値が不安定でしたね。

影山さん 頑張っているのに血糖値が安定せず将来への不安も感じていたら、先生からポンプのご提案がありました。何度か勧めていただきましたが、私にできるのかな?となかなか決心ができませんでした。「ダメだったらいつでも外せばいいですよ。元のやり方に戻せばいいだけですから。」と言われて、自分の考えが固かったことに気づいたんです。

中塔先生 ポンプは一度つけたら外せないという様なことはありません。柔軟に「とりあえずやってみよう」と思ってくれたらいいなと思っていました。

影山さん そのとりあえずを始めてみたら、とても楽でびっくりしました。ああ、これですべてが楽しめる、どこにでも行ける、何でも食べられる、インスリン注射を忘れることがないって思いました。

中塔先生 影山さんの血糖コントロールにはポンプが合い、その良さをすぐに実感してくださりとても嬉しく思いました。

佐藤真理子看護師 今では影山さんは当院の「1型糖尿病を語り合う女子会」で、楽しい雰囲気を作ってくださる中心人物です。ほかの患者さんのいろいろな不安も、先輩患者さんである影山さんの「大丈夫よ」の一言で、みんな吹き飛ぶそうです。

影山さん ポンプを持って自由に羽ばたくって感じでしょうか。主婦は元気で笑顔が一番と思っています。私の目標は笑顔で、それで一日を過ごせたら花丸なんです。どうやって過ごしても同じ一日なら楽しく過ごそうと思っています。

中塔先生 糖尿病の療養はご本人、ご家族、そして私たち医療スタッフなどで構成されています。いつも応援してくれる人達がいることを感じとってほしいと思います。病院スタッフもご家族同様にぜひ頼ってください。

佐藤真理子看護師 私たちも笑顔が増えるお手伝いをしているつもりですが、実は私たちも影山さんに助けてもらっています。私も影山さんのように年を重ねたい、笑顔の似合う女性になりたいと思います。

影山さん 何だか気恥ずかしいですね(笑)。先生はいつでも初診の時と変わらない笑顔と接し方で私を見守ってくれています。病院を中心とした円を出るのが不安なくらい、私は今満足です。いつまでも今日のような楽しい日が続いたらいいなと思いますので、よろしくお願いいたします。

左から中塔先生、影山さん、佐藤看護師

柔軟な気持ちで向き合うことで、楽しい毎日がやってきた
影山 明子さん

影山 明子さん
1型糖尿病をインスリン持続注入ポンプで2005年から治療中。愛用のポンプと共にご主人と旅行するのが楽しみ。趣味のフラは20年以上。衣装に合わせてポンプを入れるポケットを得意のお裁縫で手作りしている。おしゃれなポケットはお友達からも評判上々です。

 

中塔 辰明先生

中塔 辰明先生
岡山済生会総合病院(岡山県岡山市) 診療部長・糖尿病センター長 県庁内診療所長

歩こう会に影山さんとご主人が参加された時のこと。影山さんが体調を崩された際に、スタッフがみんなで影山さんをサポートしている姿を見て、ご主人が「いいチームですね」と言ってくださったことは影山さんのご家族の温かさと共に、忘れられない思い出の一つです。

 

監修
東京女子医科大学 糖尿病センター 内科
教授・講座主任
馬場園哲也

編集協力
北野滋彦、中神朋子、三浦順之助、柳澤慶香
アイウエオ順

管理番号:JP19DI00001