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オリバー ベリンガー:同じ惑星でも違う世界

 

1月に3週間かけてグランカナリア島でトレーニングし、2020年をスタートする準備はできていました。新型コロナウイルス感染症の世界的な大流行前にチームが参加できたレースは、ツアー・コロンビアとツール・ド・ルワンダだけだったので、出場メンバーに選ばれて運がよかったです。

3回のレースのうち完走したのは1回だけでしたから、レースには愛憎どちらの感情もありますが、再びルワンダを訪れることができて嬉しかったです。結果はともあれ、レースを愛しています。そしてこの国でのイベントに対するサポートには目を見張るものがあります。情熱を感じますし、ヨーロッパでは見られないサポートです。毎年完走できなかったとしても、ルワンダでのレースはこれからも前向きに楽しめそうです。

私がルワンダを訪れた最初の年に、ダヴィ ロサーノ選手がステージを制覇しました。私にとってはプロとして初めてのレースで、チームメイトの優勝には感動しました。アフリカを訪れるのも初めてでした。テレビで観るような光景を予想していましたが、実際は違いました。ルワンダは清潔で、道路は素晴らしく、私たちがヨーロッパでレースする多くの道路より整備されていました。国民はとても親切で、ツール・ド ・ルワンダに情熱を持っていました。

ルワンダに2度目に行ったときはレースの前に高地で10日間過ごしたので、地元の人々について知る時間が十分にありました。

糖尿病とともに生きる人間としてそこへ行くと、私たちの命を救い、満足な生活を与えてくれるインスリンが手に入る国で暮らせることがいかに恵まれているかに気づかされます。

スイスから来た自分の恵まれた状況と比べると、同じ惑星でも違う世界で暮らしているようなものです。

 

文化と視点

サイクリングの良いところは、さまざまな文化に触れる機会があることです。私たちのチームは国際色豊かで、多様な文化と視点に接することができます。ダヴィ ロサーノ選手はスペイン出身で私はスイス出身。お互い母国で同じ時間に夕食をとることは絶対にないでしょうけれど、レースやトレーニングキャンプのときは、すぐそばで一緒に食事をします。

違う文化に馴染み、彼らの物の見方を吸収するのを楽しんでいます。自国での生活が唯一のものではないということを心得ているからです。それは必ずしも正解ではなく、1つの可能性に過ぎません。多国籍のサイクリングチームに所属することで、こういったことを学ぶ機会があります。

子供のころは、サイクリングを通じてこんなに豊かな経験ができるとは思いもしませんでした。ただひたすら自転車に乗ってレースをしたかっただけでしたが、11歳のときに1型糖尿病と診断されてからは、サイクリングと糖尿病管理に苦労しました。

サイクリングの夢は終わった、そう考えながら4年の月日が流れました。2011年にツール・ド・スイスを観戦しに行き、全てが一変しました。15歳のときです。あるチームがレース前のミーティングと記者会見を行った後に、ショートライドを行ったのです。

フィル サザーランド氏 (チーム ノボ ノルディスクのCEO 兼 共同創設者) は、自転車レーサーになるという子供のころからの夢を追い続けるよう励ましてくれました。フィルは自分の著書に「親愛なるオリバーへ、チームへようこそ。夢は大きく、自転車は速く」とサインをして渡してくれました。チームへの歓迎の言葉に、大変心を打たれました。直ちに私を仲間に入れてくれたのですから。信じられませんでした。

これをきっかけに、夢を追いかけることができると信じられるようになりました。

それは、自分に起きた最高の出来事のひとつでした。人生が変わりました。当時は気づきませんでしたが、今振り返ると分かります。フィルは、彼とチームが糖尿病管理とスポーツを通じて得た経験を生かして私を救ってくれたのです。

今までの経験があるからこそ、私たちに助けを求める糖尿病とともに生きる人たちの気持ちが理解できます。私も同じ立場だったからです。今日、私は何年も前からサイクリングの夢を諦めるなと励ましてくれるチームでプロのサイクリストとして活躍しています。奇跡とはまさにこのことです。フィルのように、多くの人たちを励まし、糖尿病を持っていてもできることを伝え、夢を叶えてあげられるような人になりたいです。

 

※この内容は、2020年12月19日にチームノボ ノルディスクのウェブサイトへ掲載された記事の翻訳版です。

 

TNN


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