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糖尿病とともに生きる-連載ブログ第12回:復活!!骨折から低血糖まで、役立つ元気の回復法

ジャスティン・モリス

皆さんはこれまで挫折を経験したことがあるでしょうか?どうやってそこから復活しましたか?

ジャスティンさんがサイクリスト人生においてこれまで味わってきた数々の挫折。これらの挫折から彼が学んだ、復活するための重要な2つの要素とは一体何だと思いますか?

連載第12弾目の今回のテーマは、「復活!!骨折から低血糖まで、役立つ元気の回復法」ぜひ、ご覧ください。

 

 

人生において、人として成長でき、かつ冒険心をくすぐるような物事は、大抵リスクと隣り合わせです。

私が子どものころ、格好いいバイクレーサーだった父は、「ギリギリを生きなきゃ、刺激がない!」と大きく書かれたTシャツをよく着ていました。

サイクリングなどのスポーツは一般的に、刺激的で、大きく成長できる機会にもなりますが、様々なリスクも伴います。

私は、2001年にサイクリングを始めてからというもの、2003年に自動車との接触事故で両膝を砕き、2004年にはシドニーでのレースで鎖骨を骨折、2006年にはキャンベラでのロードレースツアー中に大腿骨を真っ二つに折る事故に遭い、2009年にはマウンテンバイクレースで右手を骨折、2010年には米国でのプロレース中に濡れた線路で滑って右肘を骨折、2011年には左手骨折、そして2016年、雑誌の写真撮影でいいところを見せようとして骨盤と肋骨2本を骨折しました。

それ以降はどこも欠けたり折れたりはしていません。

 

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サイクリングコーチとなった今、怪我や病気、あるいは人生の挫折などから再起しようと必死に努力しているクライアントによく出会います。

私自身、過去に幾度となく復活を遂げてきた経験から、「復活」するために効果的な戦略をアドバイスすることができます。

 

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私は糖尿病から挫折の乗り越え方を学び、そしてサイクリングから糖尿病とうまく付き合うための知恵をたくさん得ました。

私たち糖尿病患者にとって、血糖値が不安定な日が続いたり、ひどい低血糖を引き起こした後の数時間は、体調が最悪になるものです。どうにも抜けない疲労感、ストレスや痛み、ときには自己嫌悪に陥ることもあります。

糖尿病患者さんの中には、1型糖尿病を管理するための闘いが長引くにつれ、こうした感覚が数週間、あるいは数カ月、中には数年続く人もいるほどです。

人生山あり谷あり。糖尿病の管理においても悪いときはあるものです!

生きていれば、誰もが嫌な経験をします。

私がこれまで経験してきた怪我や糖尿病管理での大変な日々を振り返ると、すべてに共通していえるのは忍耐が第一ということです。

骨折であろうが、とんでもなく高い血糖値であろうが、事態は良くなるものです。必ず立ち直れます。

 

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病院にいるといつも、ハッと忍耐の大切さを再認識することがあります。

入院患者の中で、自分が最も重症である、ということはめったにありません。たいてい、自分よりはるかに大変な状況に置かれている人がいます。

こうした考え方は、忍耐強さや怪我の回復力を高めるのに大いに役立ちます。

2006年、私は大腿骨頸部にひびが入って緊急手術を受け、その後キャンベラにある病院で2週間入院することになりました。

当時、私が入院していた病棟では、頭部外傷で手術を受けた患者さんが私の隣のベッドにいました。彼はスティーブという男性でした。

彼は、キャンベラから90分程離れたヤスという町の近くにある牧羊場で働いていて、作業用の四輪バイクをぶつけ、頭部を強打してしまったそうです。記憶に障害が出ているので、短期記憶が戻っているか確認するため、1日おきに神経学的検査を受けさせられていました。嫌になるほど頻繁に検査を受けて、その度にまだ退院できないと告げられている彼の姿を見るのは、実につらい思いでした。

彼は、奥さんと子どもたちや動物たちのいる家に帰ることを切に願っていました。彼の記憶や脳の機能が完全に戻るかどうかは不確かで、脳の障害を抱えたまま残りの人生を過ごさねばならない可能性さえありました。今頃スティーブはどれほど回復しただろうかと、あの時連絡先を聞いておけばよかったと思います。

スティーブの状態に比べれば、骨折やブドウ球菌感染、乱高下する血糖値などは、「不便な状態」程度のものだと感じられました。

たとえ入院を要したとしても、骨折や糖尿病の問題はいずれ回復します。 見通しがあれば忍耐力が生まれます

見通し(perspective)忍耐(patience)、この2つを持ち合わせていれば、回復に向かう高速列車へ乗り込むことができるのです。

 

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ロールモデルは、復活に重要な2つのP(見通し“perspective”と忍耐“patience”を生み出すためにも重要な役割を果たします。

2016年に骨盤を骨折したとき、何とか早く回復したいと焦っていた私は、骨を少しでも早く治すための魔法の治療法、特効薬はないかとインターネットを検索していました。出くわす記事はたいてい最悪の事例で、もう自転車には一生乗れそうにないんだと落ち込んでばかりいました。悲しいことに、インターネットの世界では悲惨な話ほど大きな注目を集めるため、嫌でも目に入ってしまうのです。しかし逆に、骨盤の骨折が完治した例も数多くあり、驚くべきものでした!

例えばサイクリストのゲラント トーマスは、2013年のツール・ド・フランスのステージ中に骨盤を骨折したのですが、2018年には完全に回復し、なんとツール・ド・フランスで優勝したのです!

糖尿病とともに生きる私が、同じく糖尿病患者さんのロールモデルに突き動かされたように、皆さんも苦しい状況に置かれているとき、あなたと似た状況にあるロールモデルやサクセスストーリーを見つけ出すことで、きっと勇気づけられます。

人生が課す課題において、再起できないものはほとんど無く、見事に復活を遂げたポジティブなサクセスストーリーが見つかるはずです。

そして、テクノロジーが発達した今、このようなストーリ―へのアクセスが容易になっています!

ロールモデルを持つことは、その人に直接会ったことがなかったとしても、偉大なパワーを与えてくれます。

 

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糖尿病とともに生きる生活では、気が滅入る日々もあるでしょう。でもその時を乗り越えれば、気持ちのよい明日がきます。明けない夜はない!そう考えていきましょう。

 

 

 

 

 

ジャスティン モリス

英語版はこちら

 

ジャスティン・モリス氏 略歴:

10歳で1型糖尿病と診断されたジャスティンさんは、人生の夢と目標を見失いかけていましたが、糖尿病対策を目的に自転車競技を始め、プロのサイクリストの道へ進むきっかけにもなりました。ロードレースのプロサイクリストとして5年間を過ごし、競技と糖尿病のコントロールを両立させながら世界の5大陸を転戦しました。その間の競技生活から多くのことを学び、競技の中でも外でも困難に対処していく経験と知恵が身に付いたと語っています。

その後、プロ選手を引退してオーストラリアのマッコーリー大学を2015年に卒業し、心理学と教育学の学位を取得しました。大学在学中には、学業だけでなくスポーツ競技でも優れた成績を収めた学生に贈られる「ブルース・アワード」を授与されました。現在もチームSubaru-marathonMTB.comに所属してマウンテンバイクのマルチデー自転車レースに出場しており、変わらぬ健脚ぶりを発揮しています。クロコダイル・トロフィー、シンプソン・デザート・バイク・チャレンジ、パイオニア・イン・ニュージーランド、モンゴル・バイク・チャレンジの各レースで表彰台入賞を果たしています。

2011年からは、自転車競技経験をもとにした情報発信を開始しました。希望と力を与え、逆境を克服するメッセージを世界中の人々に発信し続けています。

連絡先:
Twitter: @JustinMorrisTT1
Instagram: @justinmorrismdog
LinkedIn: https://www.linkedin.com/in/justin-morris-3a71b4a7/www.mindmatterscoach.com


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