糖尿病サイト TOP > 糖尿病を深く知る > インスリン療法 > No.10 インスリンのウソ・ホント(2006年9月発行)

ノボケアSmile

ノボケアSmile トップ レッツフォーカス ズームアップインスリン マイベストパートナー ノボケアタウン
ズームアップインスリン

No.10 インスリンのウソ・ホント(2006年9月発行)

インスリンのウソ・ホント

糖尿病の患者さんはインスリンのことをよくご存知と思いますが、なかには思い込みや誤解でインスリン治療を敬遠している患者さんもいらっしゃるかもしれません。

今回は、患者さんから寄せられたインスリンに関する疑問や質問にお答えします。

正しい知識を持って、よりよいインスリン治療を実践しましょう。

主治医にインスリン治療を勧められました。もしかして病状が悪化しているってことですか?

インスリン治療を勧められることは、病状の悪化とは限りません。

糖尿病に対する飲み薬として、最近は様々な作用、効果を持つたくさんの薬が開発されています。しかし、食事療法、運動療法、薬の種類、組み合わせや服用量を変えても、一時的に効かない、高血糖が十分改善しないなどのケースもあります。そのため最近では、患者さんの状態によって適宜インスリンを使用するほうが、よりよい治療効果を期待できるという考え方が主流になりつつあります。また、腎症などの合併症を伴う場合には、インスリンを積極的に使用することが望ましいといえます。他に、高血糖の状態をすぐに正常に戻すために、一時的にインスリンを使用することもあります。

インスリンはもともと身体にある成分(ホルモン)であり、インスリン治療は糖尿病患者さんの不足しているインスリンを補う確実な方法です。そのため、副作用も少なく、身体の生理機能に合う、最も適した治療法と捉えていただきたいと思います。 病状の進行など気になる点があれば、主治医と話し合い、ひとつずつ疑問や不安を解決することも大切な治療の一環です。

インスリンを打ち始めると一生続けなくてはならないのですか?

そうとは限りません。インスリン治療を継続するかどうかは患者さんの状態によります。

2型糖尿病の患者さんでは、食事療法、運動療法を基本に、飲み薬による治療が行われます。これらの治療によっても十分血糖値をコントロールできない場合、インスリン治療に切り替えます。しかし、インスリン治療を開始後,自分自身のインスリンの出る能力が徐々によくなるにしたがって、インスリンを少しずつ減量し、一時中断しても血糖値が上昇しなければ、インスリン治療を離脱するということも可能な場合があります。 また、感染症(肺炎、腎盂炎、胆のう炎など)や糖尿病性昏睡、大きなけが、手術、妊娠・出産などの場合も一時的にインスリンを使います。これらの場合はもちろん、病気やけがなどが治れば、元の治療へ戻すことができます。

一方1型糖尿病では、インスリンが全く出ていないため、一生インスリン治療が必要になります。また一部の2型糖尿病の患者さんでも、インスリンを投与し続けるケースがあります。

インスリンを打つと太るって本当ですか?

患者さんによっては一時的に太ることがあります。

インスリンは身体の中でたんぱく質や脂肪をつくり、分解を抑える作用があります。糖尿病患者さんでは、インスリンが不足し、この働きが弱るため、体の脂肪を使い、体重が減ります。そのため、インスリン治療により身体の中にインスリンが補充されると、この働きが正常になるので体重は回復します。一方、糖尿病治療の基本は、食事療法と運動療法であり、これらがきちんとできないままインスリン治療をすると、インスリンの働きが進み、慢性的な体脂肪増加となります。その結果、肥満につながるケースもあります。インスリン治療を継続する場合でも、食事や運動に気を配る必要があります。

インスリンは打つ場所で、吸収が違うって本当ですか?

インスリンは注射部位で吸収のスピードが変わります。

インスリンの注射部位は上腕(二の腕)、腹壁(おへその周り以外の腹部)、大腿(ふともも)、臀部(お尻)などです。安静時の吸収速度は腹壁、上腕、臀部、大腿の順に遅くなります。通常では腹壁が最も吸収速度が安定しています。血糖コントロールを安定させるために、注射部位は腹壁または大腿のいずれかに固定し、注射部位の硬結を防ぐために、注射部位を2-3センチずらしながらローテーションすることをお勧めしています(図参照)。

インスリン治療に関する思い込みや誤解は解けましたか?

ご自身のインスリン治療で不安や悩みがあるときには、主治医に相談し、ひとつひとつ問題を解決していきましょう。よりよい血糖コントロールは、きっと快活な生活をもたらしてくれます。

インスリンの注射部位

ページ上部へ戻るページ上部へ戻る

「ズームアップインスリン」目次へ

糖尿病サイトTOPへ

管理番号:2515-1-0244-01

インスリン(インシュリン)のウソ・ホント | 【糖尿病サイト】