糖尿病について徹底解説。血糖値・HbA1cから
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私が糖尿病と診断されたのは、35歳の時でした。とてもショックでした。私の父は45歳で糖尿病と診断され、55歳で心筋梗塞を起こして、他界していたからです。医師である義父に相談したところ、「糖尿病は専門医のもとで、先端の医療を受けるのが一番」と言われました。そこで、糖尿病の専門医を訪ねることにしました。

 

専門医のもとで治療のため入院していた時、ふと気が付くと周りの高齢の患者さんは、ベッドからほとんど動いていません。何だか気の毒に思いました。ちょうど、桜の季節だったので、お花見に出かけたら楽しいだろうと思い、病院側に相談しました。私の提案に賛成して下さって、患者さんや医師、看護師さんも一緒に出かけました。そして、糖尿病患者さんの会「友の会」があることを知りました。主治医からも「髙本さんは若いし、とても良くやってくれるから、友の会に入って、そこでもっと活躍してみては?」とお話がありました。「友の会」のほかにも、市では友の会の集合体があり、県には日本糖尿病協会(日糖協)の支部があることを初めて知りました。

髙本 誠介 さん
公益社団法人 日本糖尿病協会 理事

 

私が積極的に日糖協のお手伝いをするようになったのは、日糖協理事長の清野裕先生にこんな言葉をかけられたからです。「世のため、人のため、全国いや世界を周って下さい。患者さんだからって甘えちゃだめですよ。」そうだ!患者だって何でもできる。患者だからこそできることもあるんだと、そう思いました。

 

病気はひとりで抱えてしまいがちです。時には心が折れそうなことがあります。そんな時、私は友の会の方に励ましてもらい、知り合った先輩患者さんに教えを乞うことができました。すると不思議と元気が出て、ストレスが減り、「患者は弱者」という意識がなくなります。糖尿病を完全に治すのはなかなか難しいですが、みんなで励まし合っていけば、楽しい生活を送ることが十分可能だと実感しています。

糖尿病と診断されても、病院に通わなかったり、治療を中断して合併症を起こしたりすれば、命を短くするリスクも高くなるでしょう。正しい知識をもって、糖尿病に対処することは大切なことです。糖尿病の治療も日々進歩していますので、その恩恵を受ける機会が皆さんにあると思います。最新情報の入手は、主治医との会話だけでなく、友の会や日糖協にも豊富な情報がありますので、利用して頂きたいと思います。

 

糖尿病の治療には様々な人の関わりが重要です。患者さんご自身だけで糖尿病治療と向き合うことは難しいでしょう。しかし実際には、家族や友人、職場の理解や協力もあるでしょうし、主治医や病院のスタッフ、患者さん仲間、製薬・機器メーカーからもサポートされています。その素晴らしさを一緒に実感して、ぜひ活用してほしいと思います。そのために、日糖協は様々な講演会、シンポジウム、冊子などを提供しています。私も最近、何か手ごろな運動がないかと思っていたところ、日糖協から「ブルーエクササイズ」が提案されました。ブルーエクササイズは医療用のシリコンで作製した伸縮性のあるバンドを用いたエクササイズです。座ったまま行うエクササイズですが、ウォーキングと同等のエネルギー消費が期待できるとのことなので、今度、このエクササイズに挑戦しようと思っています。

 

糖尿病があっても、引っ込み思案になる必要はありません。リーダーシップを取って、社会を変え、積極的な行動ができるのです。ひとりでは難しいことも、たくさんの人と一緒に行えば、いろいろなことができます。正しい知識を得て実践し、前向きに生きることで、聡明な患者になることが可能だと思います。
日糖協は患者さんだけの会ではありません。糖尿病ではない方でも、会員になることができます。ぜひ一度、日糖協のホームページを見て、ウォークラリーなどのイベントにも参加してみて下さい。正しい知識を吸収し、仲間に出会うことで、糖尿病に対する考え方や日常生活が変化すると思います。ほんの少し積極的になることで、活動的で楽しい日々をたくさんの方と一緒に楽しむことができるのです。皆さんのご連絡、ご参加をお待ちしています。

 

(社)日本糖尿病協会
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監修 内潟 安子 [ 創刊によせて ]
東京女子医科大学
糖尿病センター センター長

編集協力
岩﨑 直子、尾形 真規子、北野 滋彦、中神 朋子、馬場園 哲也、廣瀬 晶、福嶋 はるみ、三浦 順之助、柳澤 慶香
(東京女子医科大学糖尿病センター)
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