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1975年頃の食事が肥満の改善やストレス軽減に効果があることが示唆されました。

毎年、日本人の国民栄養調査が行われています。その中から1960、1975、1990、2005年の15年ごとの食事データをもとに、同じ成分の粉末飼料を作成、老化しやすいマウスに食べさせたところ、1975年型の食事が有意に余命を長くし、学習能力や記憶などの認知機能が保たれたと、東北大学から2年前に報告されました。

最近、さらに人間での効果を検証した結果が発表されました。日本人の軽度肥満傾向のある男女60人を2群に分け、1975年型と2010年型の食事を毎日3食4週間食べる検討をしました。その結果、1975年型ではBMI**が減少し、2010年型では反対に増加し、運動療法の指導効果や、ストレスの指数も1975年型で有意に改善が認められたとしています。1975年型の食事は、すなわち、多様な食材を、「生」か「煮る」、「蒸す」で調理し、野菜や果物、海藻類を摂り、卵・乳製品・肉は適量の食事内容だとしています。この食事内容は2型糖尿病の食事療法の基本的な考え方に似ています。糖尿病食は糖尿病の方のみならず、糖尿病でないご家族の方の肥満防止や、ひいては老化防止にも役立つのかもしれません。

*:http://www.tohoku.ac.jp/japanese/newimg/pressimg/tohokuuniv-press20160912_01web.pdf
**:BMI(Body mass index)栄養状態の目安。体重(kg)/( 身長m)2。25 以上は肥満。


 

 

東京女子医科大学 糖尿病センター
尾形 真規子

 

監修 内潟 安子 [ 創刊によせて ]
東京女子医科大学
糖尿病センター センター長

編集協力
岩﨑 直子、尾形 真規子、北野 滋彦、中神 朋子、馬場園 哲也、廣瀬 晶、福嶋 はるみ、三浦 順之助、柳澤 慶香
(東京女子医科大学糖尿病センター)
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